油の知識について調べていると言葉が難しくて困りませんか?
ネット調べても、説明に専門用語が使われているので、結局わからず挫折。
こんなモヤモヤをスッキリさせるために、今回は
・「油」と「脂」の違い
・「脂質」「脂肪」「脂肪酸」の違い
についてまとめました。
「油」と「脂」の違い
油脂とは油の総称で、以下の違いがあります。
「油」とは、常温で液体のもの
スーパーで見かけるサラダ油、ごま油、オリーブオイルは液体で瓶詰めされているようなものは「油」です。
「脂」とは常温で個体のもの
バターやラードといった固形のものは「脂」といいます。
液体は「油」
固体は「脂」
総称して「油脂」
「脂質」「脂肪酸」「脂肪」の違いは?
言葉の定義はあいまいで諸説ありますが、以下のとおり整理しておくと便利です。
脂質とは
脂質とは生体の構成成分の一つ。つまり体の中にある油成分です。
油脂を食べて、胃腸で消化・吸収すると脂質になります。
また、脂質とは、体内にある油分の総称です。
脂質には多数の種類があり、大きく分けると以下のとおり。
・脂肪酸
・中性脂肪(=脂肪)
・リン脂質
・コレステロール
・ステロイド
脂肪とは
脂肪とは、中性脂肪のことで脂質の一種です。
お腹まわりのブニっとしたやつですね。
「肥満の象徴」とも言える存在ですが、体内で蓄えられておくことによって、いざ食料がなくなった場合のエネルギー源になります。
脂肪酸とは
脂肪酸とは、中性脂肪と同じく脂質の一種です。
以下のとおり体内には多種多様の脂肪酸があります。
出典:http://tipsnews.blog.fc2.com/
脂肪酸は大きく、飽和脂肪酸と不飽和脂肪酸に分けられます。
飽和脂肪酸は、動物性脂肪のことと思ってませんか?
実は違います!
ココナッツ油など植物由来のものもあるんです。
じゃあ、不飽和脂肪酸は、植物性脂肪のことと思ってましたよね?
これも違います。
不飽和脂肪酸は、魚の脂も含みますので、必ずしも植物性脂肪というわけではありません。
一般的に、油は「動物性」か「植物性」という分け方をされていますが、油の知識をキチンと理解するためには、飽和脂肪酸と不飽和脂肪酸という分け方で考える必要があります。
動物性 と 植物性 → ×
飽和脂肪酸 と 不飽和脂肪酸 → ○
まとめ
いかがでしたでしょうか?
「油」と「脂」の違い、「脂質」「脂肪」「脂肪酸」の違いをうまく頭の中で整理できたのではないかと思います。
話題のオメガ3,6,9は不飽和脂肪酸に属します。
ですので、油を動物性か?植物性か?で考えると、そもそも理解ができません。
頭が混乱したらこの記事を読み直して、整理しながら理解していただければ幸いです。