テレビCMや大手健康食品会社がサプリメントを販売していることで、「健康に良い」というイメージの強いオメガ3。
「ダイエットや美容に効果があるなら試してみようかしら」と思っているあなた!
ちょっと待って!
オメガ3サプリメントを買う前に、きちんと理解しておかなければならないあるポイントがあります。
これを知っていないと、オメガ3サプリメントを買っても全く効果がないし、お金が無駄になるので気をつけてくださいね。
今回の話はとても重要です。
サプリメントを買う前に絶対に読んでください。
オメガ3→良い油、オメガ6→悪い油は嘘!
一般的にオメガ3の効果と比較されるのがオメガ6。
両者は正反対の作用をもつ脂肪酸です。
オメガ3とオメガ6の効果の比較
オメガ3 | オメガ6 | |
---|---|---|
血液 | サラサラ | ドロドロ |
炎症 | 抑制 (痛みを和らげる) | 促進 (痛みをひどくする) |
成分 | αリノレン酸 EPA DHA | リノール酸 アラキドン酸 |
油 | エゴマ油 亜麻仁油 魚脂 | ごま油 コーン油 大豆油 サラダ油 |
オメガ3とオメガ6は、まさに水と火の関係。
オメガ6の働き
オメガ6を摂りすぎると、炎症体質になり、体のあちこちで炎症が起こりやすくなります。
わかりやすく言うと、頭痛、咳、痛みといった症状が強くでて病気がちになるということです。
アレルギー体質の人が、オメガ6の摂取量が多いと言われているのは、オメガ6に病気の諸症状を強く引き出す作用があるからです。
オメガ3の働き
反対に、オメガ3をとれば、炎症が少なくなり、症状が出にくい体質に。
つまり、病気に強い体質になると言えます。
オメガ6の摂取量を減らし、オメガ3の摂取量を増やすことで、アレルギー体質に改善が見られたとの研究もあります。
オメガ6は必要な脂肪酸、悪者ではない!
一見、「やっぱりオメガ6悪者じゃん!」と結論付けてしまいそうですが、それは違います!
なぜなら、「炎症(痛みや症状)」というのは、体に不調があるのに気づくサイン。
炎症があることで、健康が保たれる面があるのです。
例えば、体に病原菌が入り、オメガ6が適切に働き炎症を起こすことで、体の不調に気づき、対策を講じることができます。
ですので、炎症は、私たちが生きていく上で欠かせない生体反応なのです。
オメガ3とオメガ6はどちらが欠けてもダメ。
両者がバランスよく働いてはじめて、健康に機能するのです。
オメガ3とオメガ6が必須脂肪酸と言われる理由です。
1.オメガ3とオメガ6は人体で合成できない必須脂肪酸。
2.どちらも体にとって必要不可欠な働きをする。
3.オメガ3=善、オメガ6=悪ではない。
オメガ3とオメガ6はバランスが大事
オメガ3をサプリメントで摂取しても、オメガ6とのバランスを考てなければ、期待する効果は得られません。
日本脂質栄養学会や国際脂肪酸・脂質学会では、リノール酸(オメガ 6):α-リノレン酸(オメガ 3)= 約 2:1 を理想の摂取比として推奨しています。しかし、そのためには大幅に食事内容を変える必要があるため、厚生労働省はひとまず 4:1 としています。引用元:「えごま油健康法」守口 徹
引用のとおり、厚生労働省によるとオメガ3とオメガ6の摂取比率は、4:1と推奨されています。
このバランスを保たなければ、オメガ3サプリメントを飲んでも、体質は変わりません。
それでは、私たちの生活のオメガ3/ オメガ6の摂取比率はどうなっているでしょうか?
戦後、食の欧米化により日本人のオメガ3/オメガ6の摂取比率は1:10、もしくはそれ以上になっていると言われています。
オメガ6系の油は、安価に手に入るため、スーパーで売られている食品や外食産業では好んで使われ、広く流通しているのが原因です。
普段、私たちが食べている油の9割以上がオメガ6系の油だと行っても過言ではないでしょう。
つまり、意識的に、オメガ6の摂取量を減らす努力をしないことには、オメガ3サプリメントを飲んでも、本当の効果を発揮できません。
オメガ3のサプリメントを飲む前に、まずオメガ6の摂取を減らすことが肝心です。
1.オメガ6系の油が広く流通しているため、私たちはオメガ6系の過剰摂取状態になっている。
(理想が1:4に対して、1:10)
2.オメガ6系の油を食べ過ぎると、病気の症状が強くでて、病気がちになる。
3.厚生労働省が推奨するオメガ3/6の理想的な摂取比率は1:4。
4.オメガ3サプリメントを飲んでも、オメガ3/6摂取比率が変わらなければ、効果は期待できない。
5.まずは、オメガ6を減らす努力をすべき!
まとめ
重要なので、何度も繰り返しますが、サプリメントを飲む前にオメガ3とオメガ6の摂取比率、バランスを考えることが大事です。
現代社会ではオメガ6系の油が広く流通しているため、オメガ6系の油を意識的に避けてバランスをとることが求められます。
オメガ3サプリメントを買う前に、オメガ6油を避ける生活を心がけましょう。