トランス脂肪酸とは?

トランス脂肪酸を含むマーガリン出典:http://dual-lab.com/

トランス脂肪酸とは、ヒトの健康に重大な悪影響を及ぼす油です。

 

アメリカのFDA(日本の厚生労働省)が、2018年6月からトランス脂肪酸の食品添加を全面的に禁止すると発表し話題になりました。

 

トランス脂肪酸は、アメリカをはじめ、デンマーク、スイス、オーストリア、カナダなど、世界各国で規制が強化されていますが、残念ながら、日本ではまだ規制の対象とされていません。

 

脂質とは?油=健康に悪いは誤解。美容や健康維持に必須の栄養素。でお話しましたが、脂質には以下の働きがあります。

 

・体のエネルギー源

・細胞の原料(脳細胞は60%以上が脂質)

・体の調子を決めるホルモンの原料

・アンチエイジングや、骨の形成、免疫機能にかかわる脂溶性ビタミンの吸収

 

どれも、生命維持にかかわる重要な役割ばかり。

 

体に粗悪な油が入れば、病気になり、人生を壊しかねません。

 

トランス脂肪酸の危険性

 

農林水産省HPでは、狭心症心筋梗塞2型糖尿病のリスクが高まると指摘されています。

 

また、細胞膜が弱ることから、免疫全体の低下を招くので

 

・ガン

・リウマチなどの自己免疫疾患

・コレステロール異常

・うつ

・ADHD

・アトピーなどのアレルギー疾患

 

などの病気の原因になると考えられています。

 

脂質の摂りかた1つで、健康にも病気にもなります。

 

要注意ですね。

 

 

トランス脂肪酸はどこで生まれるのか?

 

トランス脂肪酸の発生場所は大きく分けて3つ。

 

1.天然由来のトランス脂肪酸

実は、自然界にトランス脂肪酸は存在します。

 

例えば、牛肉豚肉に微量に含まれています。

 

これは、牛豚の腸内にいる微生物が脂肪酸を合成するときに自然にできる天然のもので、健康には害がないとされています。

 

人は太古から牛や豚を食べているので、人間の腸内細菌がうまく分解できるように対応しているためです。

 

問題なのは、人工的につくられた不自然なトランス脂肪酸。

 

 

2.植物油に水素を添加して腐りにくくするとき発生

植物油は、酸素と結びつきやすく、腐りやすい性質があります。

 

食品を流通させる側(企業)としては、日持ちのしない食品はすぐに廃棄されるので、儲けになりません。

 

そこで、植物油に水素を添加して腐りにくくした人工的な油を開発されるに至りました。

 

これが人工的なトランス脂肪酸。

 

代表的なものに以下のものがあります。

 

・マーガリン

・ファストブレッド

・ショートニング

 

食品の流通は、賞味期限との勝負。

 

企業からすると、トランス脂肪酸を使用することで、1日でも長く食品を日持ちさせられるメリットがあり、現在では広く使われています。

 

要するに、トランス脂肪酸は企業が利益を追い求めた結果として生まれた産物なのです。

 

ちなみに、アメリカで2018年6月から禁止されるのは、この水素添加法により作られたトランス脂肪酸です。

 

3.植物油を作るときの過程で発生

 

植物から油を絞る際には、精製する工程で好ましくない臭いを取り除くために高温で処理を行います。この際に、植物に含まれているシス型の不飽和脂肪酸からトランス脂肪酸ができるため、サラダ油などの精製した植物油にも微量のトランス脂肪酸が含まれています。引用元:農林水産省HP

 

要するに、植物油を加熱すると分子構造が変化して、トランス脂肪酸が発生します。

 

一般的に、加熱する温度が高ければ高いほど、加熱時間が長ければ長いほどトランス脂肪酸の量が増えるようになっています。

 

スーパーで売られている油の値段ってピンキリですよね?

 

この価格の違いは、油の原料や抽出法で決まります。

 

安い油ほど、原料が粗悪で、長時間加熱して作られたものと考えて間違いありません。

 

植物油を加熱する過程で発生するトランス脂肪酸の量は微量なので、健康に問題ないとの意見もあります。

 

しかし、特売の安い油にはトランス脂肪酸に加えて、原料に遺伝子組み換え食品や、精製過程で石油化学系の添加物が使われているので注意が必要です。

 

つまり、安い油には以下の3つのリスクが複合的に存在していると言えます。

 

1.トランス脂肪酸の問題

2.原料に含まれる遺伝子組み換え食品の問題

3.精製過程で仕様される、石油化学系の添加物の問題

 

 

それでは、油を選ぶ際にはどういうことを気をつければいいのでしょうか?

 

体に良い油を選ぶ場合は、

 

1.原料に遺伝子組み換え食品が使われてないこと

2.低温圧縮法、またはコールドプレス法で精製されていること

3.生産者の顔、こだわりが感じられる商品であること

 

この3点を基準に選ぶと良いでしょう。

 

安価な油にくらべると高いのですが、病気になってしまうことの、精神的ストレスや治療費、病院に行く時間を総合的に考慮すれば、適切な出費と考えてもよいと思います。

 

 

どんな食品に入っている?

トランス脂肪酸を多く含む食品出典:http://www.cosmoyume.net/

 

トランス脂肪酸はどんな食品に含まれているのか?

 

残念ですが、答えはほとんどの加工食品に含まれています。

 

加工食品の原材料表示に「植物油」と書かれていたら、トランス脂肪酸が含まれていると考えて間違いありません。

 

なぜなら、法律上、植物油と表示すればよいだけですから、利益を追求する企業が品質を高めるとは考えにくいからです。

 

・パン(特にクロワッサン)

 

・カレールウ

・アイスクリーム

・ケーキ

・ドーナッツ

・クッキー

・ドレッシング

・スナック菓子

 

 

好んで食べるものにはほぼ含まれています。

 

安いものであればあるほど、原材料も粗悪で、加工過程も雑、トランス脂肪酸の量が多いので注意が必要です。

 

トランス脂肪酸が入っている食品と、含まれている量についての資料は農林水産省HPを参考にするとよいと思います。

 

企業 VS 消費者 昨今のトランス脂肪酸事情

最近では、SNSで食の安全性に関する情報が拡散されたことで、消費者の意識が高まり、ようやく企業もトランス脂肪酸の対策を始めました。

 

 

わたし個人的には、SNSで情報がシェアされなかったら、企業の対応は未だに変わってなかったんだろなーと考えています。

 

1.SNSなどで、トランス脂肪酸の問題に関心が高まる

2.消費者が買わなくなる

3.売り上げ低迷した企業があわてて対応する

 

こういう構図になっています。

 

日本は海外に比べると規制が入るのが遅いので、私たち消費者が声をあげて活動することが求められますし、こういった地道な活動が、子供の健康を守ることに繋がります。

 

ちなみに、上記にあげた企業のトランス脂肪酸の取り組みについては評価できますが、異性化糖や食品添加物、遺伝子組み換え食品は、依然として使われている可能性が高く、安心して食べらるような代物ではないと思います。

 

まとめ

トランス脂肪酸は健康にとても悪い油です。

 

私たち親が知って、食卓から排除しないと子供の健康がドンドン悪くなっていきます。

 

このような状況を許さないためにも、SNSや身近な人と話題にして、悪い製品を買わない努力をする必要があると言えます。

 

愛する我が子の未来、そして子孫の代が健やかで幸せな未来を育めるように、今私たちが責任を持って取り組む課題ではないでしょうか?